高校入試がゴールではない

気になる塾は、きっと好きになる塾。

今から5年以上前のお話ですが…

中1の2学期に学年で1位になった塾生がいました。そのとき、とっさに我々が思ったことは…『マズい!!』←これでした。小学生から見ていれば、その子の学力はおおよそ掴めています。1位に近い成績を3年間続け、熊高に入ることが正直厳しいと感じたのでスグにお電話しました。もちろん、1位になれたことをお母さんと一緒に喜びはしましたが、加えて「何番あたりで下げ止めるかが勝負ですね。この時期に1位を取ってしまうと、これから入試までのメンタル的なケアが大変ですよ。」と正直にお話ししました。お母さんも大変ご理解のある方で『先生、私もそう思うんです。ウチの子の実力からいって何番ぐらいで満足するべきでしょうか…?』って答えが返ってきました。少々驚きましたが、私の思うところを率直にお伝えしたことを覚えています。

その後ですか?
もちろん、1位を継続することなんてできませんでしたよ。でも、第1志望校の公立高校へシッカリ合格し…現在、県外の国立大学へ通っています。大学入試まで考えるお子さんは、中学1年生から6年間のスパンで成績を見なければなりません。このあたりの指導は経験の浅い塾講師にはチョッと難しいでしょうね。昨日、会った中学の先生が言ってました『ある塾の先生が、そこそこの実力しかない子に上がれば上がるだけ上位の高校を勧めて煽(あお)るからとても困っている』と…。生真面目な子だと特に可哀そうです。



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