あれから1年…。

以前このトピックスで取り上げた「高校野球部バス死亡事故」の判決が大分地裁で下されました。判決は実刑とのこと…当然です。この判決を受けて仕事上、子どもたちを車に乗せる運転手は安全運行を肝に銘じて欲しいと思います。

さて、夏休みは部活動やクラブチームで遠征(合宿)が実施されます。移動手段にバス会社など緑ナンバーの車を利用することが最低限のモラルだと考えますが、聞くところによると普段の送迎に使うマイクロバスに大勢の子どもたちを乗せてチームの関係者が運転するケースが殆んどだそうです。子どもの命よりも自分たちの財布の中身を心配するがゆえの愚行と言わざるを得ません。親にとっても遠征費用が安くなることは大助かりです。でも、それが子どもの命と引換えになる可能性を秘めているとまでは想像してはいないはずです。こんなずじゃなかった…と事が起こってから後悔する前に親御さんの冷静な判断が必要です。

学校の部活動も無関係な話ではありません。近隣の中学校と練習試合をすれば済むものをわざわざ市外遠方の中学校と練習試合を組んで…何の教育効果があるというのでしょう?要は先生同士の面識があるから…って理由でしょ?保護者にどれだけ迷惑をかけるか?!事故が起こったとき、記者会見で「そこへわざわざ出向いた理由」を何と説明するか!?考えていますか?今回の高校野球部は甲子園の予選となる県大会へ向う途中だったのでドライバーの責任のみが問われましたが、練習試合だったら「何でそんなとこにわざわざ出掛ける必要があったのか?」から話が始まりますから、到底こんなもんじゃ済みません。

昭和40年代生まれの甘やかされた世代が大人(親)になっています。そんな世代の大人たちに警告しておきます!最近の子どもたちって以外に冷静に正しく、大人のことを見ています。ただ、大人になりきれていない大人たちはそんな子どもたちの視線にさえ気付いていないようですが…。


※新聞紙面掲載 熊日31面より

[バス運転の元教諭実刑]
大分県日出町の大分自動車道で昨年7月、野球部員を乗せた私立柳ケ浦高校(同県宇佐市)のバスが横転し、1人が死亡、37人が重軽傷を負った事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた運転手で元同校教諭の不破大樹被告(27)=堺市=に、大分地裁は18日、禁固2年6月(求刑禁固3年6月)の実刑判決を言い渡した。西崎健児裁判官は判決理由で「制限速度を40〜50キロ超える速度で運転し、事故を起こした過失は一方的で重大。遺族の被害感情も厳しい。速度制限に注意して安全運転に努めるべきで、刑事責任は重大だ」と述べた。生徒の座席にシートベルト一がなかったことなどを挙げ「事故の責任を被告1人に帰すのは相当でない」とも指摘した。判決によると、不破被告は昨年7月11日、制限速度40キロの日出ジャンクション付近の左力ーブを時速80〜90キロで走行し、側壁に衝突してバスを横転させ、乗っていた2年生の吉川将聖君=当時(16)日を死亡させ、37人に重軽傷を負わせた。バスは全国高校野球選手権大会大分大会の開会式に向かう途中だった。枷ケ浦高校は「事故再発防止に努力を重ねてまいります」とのコメントを出した。


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